根管治療では、器具が届かない部位であっても歯内治療用の薬剤で根管内を十分に洗浄することが重要です。しかし、薬剤が根尖を越えることなく、根管内隅々に到達しなければならないという制約があるため、製品を選択する上でも悩ましい点があるかと思います。今回は、そんな根管治療に関連して、デリバリー方法について探っていきたいと思います。

ウルトラデント創設者であるDr. Dan Fischerはこのように考えています。「歯内療法におけるイリゲーションの基本的な方法は、最小のカニューレを根尖孔に近づけつつ、根尖には至らないよう、根尖付近から根管上部に洗浄することです。根管上部から根尖付近へカニューレを充填する際に、気泡を除去するのは非常に難しいため、根尖付近から洗浄を開始することが必要です。しかし、根管が深ければ深いほど、カニューレを先端まで到達させるのは難しくなります。」

根管の長さに起因する難しさに加え、根管により湾曲や狭窄等により、先端領域までカニューレを挿入することが困難なこともあります。その点、ウルトラデント社のナビチップは、ウルトラデント独自のフレックス・チップ・テクノロジーにより自由に湾曲できることも特徴です。

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従来の歯内治療専用チップとは異なり、各種ナビチップのカニューレは根本と中心部はやや硬質なものの、先端部は柔軟で、根管内で柔軟に曲がり到達することができます。さらに、ナビチップの先端は滑らかで丸みを帯びているため、根管内を通過する際、先端が削れたり、レッジを形成したりすることなく、角を滑るよう設計されています。これにより、薬剤を必要な場所に正確に届けることができます。各種ナビチップには特許取得済みのLok-Tite™技術が採用されており、ダブルスレッドがチップを所定の位置にロックして安全性を高め、ウィングが装備されており簡単に着脱できるようになっています。また、すべてのナビチップはしっかりとフィットするゴム製ストッパーを備えており、正確なデリバリーをさらに容易にし、根尖から薬液が漏れ出るリスクを予防することができます。

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薬液が漏れ出すリスクをさらに防ぐため、ウルトラデントでは、ダブルサイドポートのナビチップ31Gを提供しています。このチップは、高通過性能を提供するデュアル・サイドポートから洗浄剤を供給することができます。

ダブルサイドポートのナビチップ31Gのカニューレ先端は、アピカルサード(根尖測1/3)における安全性を確保するため、丸みを帯びたフレキシブルエンドを採用している。このチップの先端には歯科で最も細いカニューレが採用されており、入り組んだ根管にも簡単に挿入することができます。

ウルトラデントでは、根管内を同時に「注水、こする、洗浄」が行えるように設計されたナビチップFX(30G)も提供しています。このチップは、アピカルサード(根尖測1/3)まで到達して洗浄剤を供給するだけでなく、カニューレ先端のブラシで根管壁をこすり、デブリスを取り除きます。


また、ウルトラデントEDTA18%と併用することで、ナビチップFX(30G)で根管壁のスメア層を除去することが可能になります。

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イリゲーション革命時代において、根管治療の全てのプロトコール、安全性、正確性、そして様々な治療オプションを提供することができる最適なパートナーとして、ナビチップをぜひお試しください。